たぶん、「結婚したい」ってより、「家族がほしい」んだとおもう。

昼も夜も働くアラサー女子が、仕事・恋愛・結婚について語ります。

結婚したいと切に願う私が、なぜ夜の仕事をしているのか。

フリーランスのライター業をしながら、週に3回夜、カウンターレディーをしています。
お店は落ち着いた雰囲気の、大人の夜の社交場。
お客様は40代を中心としており、私たちはドレス姿でお酒をお出しします。

とってもとっても結婚したいと思っているのに、水商売をするなんて、矛盾ね。
なんて、他人事のように呆れてしまうときがあります。

一般的に、水商売の経験者は、恋愛・結婚の対象にされにくいものです。
その理由は、生活リズムや仕事内容が、家庭の匂いから遠いからでしょう。

でも私は、婚活で出会う男性で2度以上デートをしている方には、正直に今の仕事の話をしています。
婚活マーケティング目的のこのブログでも、こうして明言しています。
それで離れてしまう人は、それまで。

リスクがありながら、なぜこんな仕事をしているのか。
ちょうど、トピック「就職」についてが話題にあがっていたので、この仕事をはじめた理由を書いてみることにしましょう。

夜の仕事をはじめた理由

大きく分けて2つの理由がありました。

金銭的と体力的な理由

フリーランスになりたての頃、自律神経の調子が悪くて、午前中使いものにならなかった私。
しかも、仕事もまだいつ入るかわからないので、日中の予定はあけておきたかったのです。

お金はない、体力もない、時間もない。
時間が短く効率的に稼げる仕事は、やはり夜の仕事でしょう。

好奇心的な理由

飲食店の時給が上がっているこのご時世、居酒屋のアルバイトでもよかったのかもしれません。
でも、お客さんとして行くことが出来ない夜の世界を、働く側から一度のぞいてみたい…そんな好奇心には、勝てませんでした。

面接や体験入店に行ってみたのは、キャバクラ、ガールズバー、スナック。
様々な業種業態の夜の仕事の中で、私の年齢と容姿とキャラクターは、サービスとしてどこでなら提供できるのか、試してみたかったのです。
(※それはもちろん、婚活市場の女性の価値とは違うことは承知の上ですけれどね。)

夜の仕事をはじめてよかったこと

美容に詳しくなる、同年代の女友達が増える、美味しいお店に詳しくなる、など、たくさんあるのですが、婚活に関連してふたつ、よかったことがありました。

男性が怖くなくなった。

実は、私の父はとても厳しくて、実家暮らしの頃は、飲食店でアルバイトすることを禁止されていました。
理由は「酔っぱらいの男性に絡まれるから」といったところでしょうか。
そんな調子で育てられたので、男性経験の少ない箱入り娘が出来上がりました。

でも現実的な話、大学や社会に出たら、酔っぱらいの男性に絡まれるなんて機会は数えきれないほど。
免疫のない状態からスタートし、酒にからんだ出会いや失恋を重ねるうちに、男性なんて無理、なんて男性不振気味になった時期もありました。

それがいま。
お客様としてたくさんの男性とお会いし、ママや女の子達の接客姿勢を見ているうちに、男性に対して構えることなく話せるようになりました。

箱入り娘になりきれなくてごめんなさい、と思いつつ、男性に対しての恐怖心はだいぶ消えた、これは本当によかったなと実感していることです。

家や職場で話せない悩みを話す姿。
男同士の飲み会だからこそ出せる素の姿。
ああ、なんだ、色んなことを悩みながら生きている、同じ人間なんだなぁ。人間だもの。ね。

水商売への偏見がなくなった。

水商売をする女性に対して、男や生活にだらしがない、という印象はありませんか。
私はありました。

でも、たどり着いた、今のお店。
オーナーであるママは、とてもキチンとした真面目で素敵な女性です。
毎日きっちりお店を開け締め、女の子の指導は厳しくも的確。
お客様とは男女の間柄ではなく、人と人の関係として信頼を構築している。
経営者としても、女性としても尊敬しています。

夜のお店でも、ちゃんとしたお店やママは、ちゃんとしている。
それを知ることができたので、よかったです。

お客様も千差万別、知らなかった業種業界の方にたくさん出会います。
メインの仕事でも、様々な職業の方に出会うのですが、その出会いとはまた別。
これに関しては書きたいことがいっぱいあるので、別の機会に。

ただお酒を飲んで話すなんて、楽な仕事ではないか、という偏見もありました。
でも働いてみて思ったのは、ただそれだけの仕事ではないこと。
大変なこともあるので、すべての女性におすすめできる仕事ではありません。
ただ、好奇心が押さえきれない女性には、今私が働いているような落ち着いたお店をおすすめします。

もし、自分の娘が将来、水商売をやりたい、と言い出したときに、頭ごなしに怒るのではなく、きちんと向き合って話せる程度には、このお仕事に対して見識を深めることができたのは、よかったです。
私に負けじと好奇心旺盛な娘だったら、頭ごなしに叱ってもきっと逆効果でしょうから。

さて、では、いつまで夜の仕事を続けるのか。

もちろん、この仕事でずっと食べていこうとしている訳ではないので、辞める時について考えています。

今のところ予定では、年内。
遅くても今冬の間には。

夜の仕事をはじめた理由、金銭面・体力面と、好奇心、すべてが満たされそうなのがその時期だからです。
まずはもう少し、稼がなければなりません。

ちなみに、友人と家族には話していません、が

まだ夜の仕事について詳しく話していない友人や家族にも、いつか話をするでしょう。
このブログはカミングアウトの準備にもなっています。

ああでも父が知ったら驚いて心臓が止まってしまうかもしれないなぁ。
それはしばらく様子を見てからかしら。

今働いているお店はとても品がよく、お客様との関係性は良好です。
友人や家族や恋人がお店に遊びにきても、恥ずかしくない自信はあります。

もしかしてこのブログ、あいつが書いているんじゃないか・・・
なんて気付かれた身近な方がいらっしゃったら、そして、一度お店に行ってみたい!なんて思われる方は、ぜひ一度お声がけくださいね。
看板ママやすてきな女の子達と一緒に、おもてなしさせていただきます。

それでは、引き続き、成婚までの間、お付き合いくださいませ。